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言いたい放題の読書感想文

ジャンルを問わずいろんな本を読んでいます。 さいきんは、BLやロマンス小説が多いです。

平野啓一郎「マネチの終わりに」

平野啓一郎「マネチの終わりに」を読みました。


まさか自分が平野啓一郎を読むとは!
というのも、文学賞を受賞したときに、三島由紀夫の再来とか騒がれて、さらにやけに難しい表現ばっかりの作品だと聞いていたので、何か面倒くさいなーと思っていたからです。
しかもデモに参加するなどサヨク的な考え方を持っていると思っていたので(もちろんサヨクに限らずウヨクも嫌です)、どうなんだろう?と思っていました。
あと正直に言うと、頭脳も素晴らしく美しいモデルさんと結婚されていて、こんなできすぎ君がいていいのか!という嫉妬心もありました。
奥様が本当に美しく、モデルの中でも上品な顔たちで素晴らしいと思っているので、自分は女なのに、奥様よりも平野啓一郎さんに嫉妬してしまうという(笑)

まあ、そんなこんなで平野啓一郎の作品を読むことはないだろうと思っていますが、レビューでの絶賛の嵐と、「マネチの終わりに」というタイトルに惹かれて読むことにしました。

感想では大人の恋愛だねというものが多いですが、そうなのかなあ?
大人の恋愛って言葉嫌いかも・・恋愛は大人とか子供とか関係なく抑えても抑えらない衝動的なものが好きです。だから確かにこの本は面白かったと思いましたが、他の感想に共感はしませんでした。

率直に言うと、絶賛!とは思いませんでしたが、面白かったですし、才能ある作家だと実感しました。
やはり心配していたとおり、ここはわざとそんな難しい表現しなくてもいいんじゃないの?というところはちらほらありましたが、全体的に美しい文章でした。

時間をかけて二人の軌跡を描くので、じわじわ関係性が動いていくところが良かったです。
最初はゆっくり読んでましたが、半ばを過ぎたら一気読みしたくらいです。

早苗の横恋慕やリチャードの浮気などもドロっとしたところもありましたが、全体的に見るとドロドロも隠れてしまうなあと思いました。横恋慕や浮気とは、包括的に見ると大したことはない。
早苗のしたことによって運命が狂うという解釈もあるけど、もしあの時二人が結婚していたら本当にうまくいっていたのか?とも思ったので、何でも自然の流れに任せるしかないと素直に読むことができました。

何事もタイミングということで、この小説を読みながら韓国ドラマ「火の鳥」や、辻仁成と江國香織の「冷静と情熱の間」を思い出しました。
もし恋愛が実らなくても、こういう人と一生に一度でも出会えるなら、それだけでも幸せなことだとロマンチックな思いになりました。

結末ですが、色々な解釈があると思うけど、二人は一緒になったと思うな。
現実なら子供の問題とかあって、無理なんだろうけど・・でも小説なので、この二人は離れられないと思いました。ま、早苗も子供がいるし、新しい生きがいを見つけるさ、なんて^^

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