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言いたい放題の読書感想文

ジャンルを問わずいろんな本を読んでいます。 さいきんは、BLやロマンス小説が多いです。

パトリシア・ハイスミス「キャロル」

パトリシア・ハイスミス「キャロル」を読みました。

パトリシア・ハイスミスの作品を読むのは初めてです。
ヒッチコックの映画の原作など有名な作家なようですが、恥ずかしながら知りませんでした。
「キャロル」を読もうと思ったのが、映画化されてその宣伝を見たときになんて美しい映像だと思ったからです。それに女性同士の恋愛というものにも興味を持ちました。
BLは好んでよく読んでいますが、女性同士という作品は読んだことがなかったので、どんなものかと気になっていたからです。

キャロルとの出会いは本当に運命的で美しかったのですが、中盤に差し掛かるまでは時間がゆったりしているので、遅々として進みませんでした。
しかし中盤を過ぎて、キャロルとのドライブに出たところから話が進んで、最後まで一気読みでした。
面白かったです。
旅行で幸せな時間を過ごしていたのに、別れの時が訪れるなんて・・
そのまま別れて終わるのかと思っていましたが、最後はハッピーエンドで良かったです。
ハッピーエンドといっても、あからさまなハッピーエンドではなく、さりげなさがあって余韻が残る終わり方でした。

いやー、この映画化かあ。いいなあ、観てみたいと素直に思いました。

何がすごいって、この小説が1950年前に書かれていたこと。
約70年前か・・
あとがきなどでも書かれていましたが、この時代は同性愛に差別的な見方を持つことが主流で、同性に惹かれても最後は異性に気持ちが動く結末だったり、自殺を選ぶ結末の作品が多かったらしいです。
そんな中で、同性を恋人に選ぶというハッピーエンドの作品はかなり画期的だったようで、作者にファンレターが殺到したとか。作者もレズビアンだということで、色々な反対があっても書きたかった作品だと感じました。
一度、読んでも損はない作品だと思いました。

時代が変わって同性愛も少しずつ認められるようになりましたが、まだ偏見は多いと感じます。
自分はBLも好きだし、変だと思わないので、この前はある勇気を出しました。
ある人が、何かやっぱりゲイとかって変だよねと言ったのですが、私は全然変じゃないでしょと返しました。その人も私の返事を聞いて、そっかー、そうかもねと言ってくれたので、こういうところから意識が変えれたらいいなと思っています。

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