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言いたい放題の読書感想文

ジャンルを問わずいろんな本を読んでいます。 さいきんは、BLやロマンス小説が多いです。

北村薫「遠い唇」

北村薫「遠い唇」を読みました。

大好きな北村薫、2016年9月に発刊された最新作です。
文章が美しくて、透明な空気が流れているように感じるので本当に大好きな作家です。
今作は短編集でしたが、やはり短編でも長編でも北村薫、満足しました。

タイトル作品は昔の淡い恋心が絶妙で切なくなるので良い作品でしたが、それ以上に「しりとり」が気に入りました。
北村作品は甘いラブラブな感じよりも、控えめな恋愛要素が入っている方が好きだからかもしれません。亡くなってしまって、取り戻すことのできない時間に寂しさと美しさを感じました。

そして「解釈」はコメディです。いきなり私=夏目漱石と変換しようというセリフには笑いました。こんなことを考えたことがなかったので、素直に面白かったです。

他の作品も面白かったですが、「ゴースト」は現代に疲れている人に読んでもらい、少し休んでほしいと思う作品。

最後に収録されていた「ビスケット」は、北村さんのデビュー作「冬のオペラ」の後日談のような部分もあります。が、しかし。。読んだのに、全く記憶がない。機会があったら読み直そうと思っています。

短編集で文字数も少ないのであっという間に読める本ですが、中身はぎゅっと詰まっているのでファン以外にもおすすめしたいです。
北村さんの時と人シリーズのような、長編ラブストーリーがまた読みたいなあ。

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