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言いたい放題の読書感想文

ジャンルを問わずいろんな本を読んでいます。 さいきんは、BLやロマンス小説が多いです。

恩田陸「蜜蜂と遠雷」


恩田陸「蜜蜂と遠雷」を読みました。

500Pを越えるページ数、さらに二段組ということでかなり読み応えがある作品でした。
直木賞候補にもなっているということで、恩田陸ファンとしては期待が高まっていますが・・

とにかく恩田作品ならではの雰囲気がありつつ、地に足がついたような話でもあり新境地だといってもいいのではないかと思いました。
もう少しインパクトがあれば直木賞受賞間違いない!と言えるのですが・・言いたいのですが・・受賞はどうかなと自分の中では微妙な感じです。
他の作品との兼ね合いもありますが・・・でもファンとしては読んでよかったと思える作品でした。
まあ、直木賞に関しては有川浩や湊かなえがノミネートされるようになってからは権威失墜だと個人的に思っているので、恩田陸さんが逃しても全く悔しくありません!

10代から20代の若い人たちがコンテストで高みを目指すという話ですが、嫌な人が出てこないのが良かったです。みんなひたむきに未来を夢見ているところがすごく良かった。
何でもコツコツというのが一番なんだとわかったように感じます。
自分は栄伝亜夜のキャラクターがすごく好きでした。もちろん、他のマサルや風間塵、高島明石、亜夜を見守る女の子もみんな素敵だった。
ミーハーですいませんが映像化されるなら、亜夜ちゃんは広瀬すずちゃんだろうな、風間塵は菅田将暉で(笑)

そしてコンクールに出る若者だけでなく、それを審査する人たちの中にもそれぞれ事情があって、音楽に真摯に向き合っているところが良かったです。

最後の本選が短くて、本選の結果は表に最後に掲載されているんだけど、文中では深く語らないところが憎いね~と思いました。彼らが大人になってから、また一緒にリサイタルをしている姿が見たい、是非是非、続編をお願いしたいです。
それぞれの音楽に対する解釈は本当に素晴らしくて、恩田陸さんの奥深さを知らしめたと思いました。これからも絶対に追いかけていきたい作家です。

長編なので読むのに時間がかかりましたが、冗長になるところはなく、さらに繰り返しになるところもありませんでした。新刊で購入しても後悔しない作品だと思います。

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